5月の1冊:『FACTFULNESS』|意外と知らない世界の本当の姿

こんにちは、尾崎すぐるです。

読んだ本を全部紹介するのも面倒だけれど、全く本の記事を書かないのも寂しい。

そこで、前の月に読んだ本から良いと思ったものを1冊紹介してみようと思います。

今回は4月に読んだ本の中から、ハンス・ロスリングほか『FACTFULNESS』(日経BP社、2019年)をおすすめします。

 

あなたは世界の人口分布や何らかの予防接種を受けている子どもの割合、初等教育を受けている女子の割合をご存知でしょうか?

すぐに思い浮かばなくても気にしなくて構いません。

ぼくもこれらの質問に正しい答えを返すことができませんでした。

人並みに学校を卒業して分かった気になっていた国際社会の情勢ですが、問われてみると意外と知らなかったのです。

でも大丈夫。

今回紹介する『FACTFULNESS』を読めば、現在の世界の姿を学びつつ、これから知識を更新していく心構えを得られます。

この本の著者であるハンス・ロスリング氏は医師で公衆衛生の研究者、そして世界の本当の姿を伝える高名な講演者です。

オーラ氏とアンナ氏はハンス氏の息子とその妻で、ハンス氏とともに財団を設立するなどの形で活動していました。

『FACTFULNESS』は具体例豊富に物事の見方を教えてくれる一般向けの書籍であり、1日で読むことができますよ。

 

1.チンパンジークイズで世界の本当の姿を認識しているかチェックしよう

この本の冒頭には、上で書いたような世界の現状に関する13の質問が載っています。

通称「チンパンジークイズ」です。

どうしてチンパンジークイズなのかというと、チンパンジーがランダムで回答した場合の正答率33%よりも先進国の人々の正答率の方が低くなってしまうクイズだから。

最初にこれに挑戦してみると、自分が世界の本当の姿を捉えるということに関してチンパンジー未満であるということを自覚できるので、本を真剣に読む気になりますよ。

ちなみにぼくは2つしか正解できませんでした。

 

2.世界の本当の姿を知らない原因は、私たちの本能

『FACTFULNESS』は、ぼくたちの抱えている認知の歪みをもたらす本能を指摘し、その具体例を紹介した後で、本能に捕らわれない方法を教えてくれます。

こういう本能が働いて事実を歪めて見てしまうのだなと納得できるはずです。

事実を正しく知らなければ、自分たちが立ち向かうべき問題に正しい解決策を与えることはできません。

ぜひ本能に振り回されることなく判断するための思考法を学んでください。

 

3.世界の本当の姿を見てほしいハンス氏の本気の1冊

実は、ハンス氏は2017年に亡くなっています。

この本は、ハンス氏が末期のすい臓がんであることが分かってからオーラ氏、アンナ氏とともに人生の集大成として一般向けに纏められました。

自らの余命を知っていたからか、ハンス氏はこの本の終盤でそれまで他人に話してこなかった「ある後悔」について告白しています。

はっきり言って不名誉な事実についての後悔であるので、墓の下まで持っていくこともできたはずですが、ハンス氏は自らの後悔を語り、読者の教材とすることを選んでくれました。

ハンス氏は、著者として「FACTFULNESS」と名付けた世界の事実を正しく認識し、本能に惑わされないための知恵を読者に本気で伝えようとしてくれたのでしょう。

読み手も本気で学ぶに値する内容だと思います。

 

そして、多くの中所得国に住む人たちと違い、先進国で暮らすあなたは、簡単にこの本を注文して読むことができるはずです。

FACTFULNESSな人生を歩みましょう。

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