6月の1冊:『大前研一 世界の潮流 2019~20』|トランプ・ショックの世界への影響は?

こんにちは、尾崎すぐるです。

丸1ヶ月の間ブログの更新をせず、部屋の積読本を消化していました。

今回は、6月の1冊として大前研一『大前研一  世界の潮流2019~20』(プレジデント社、2019年)をおすすめします。

 

あなたは国際経済の状況を細かくチェックし続けたいわけではないけれども、概要くらいは知っておきたいなんて思ったことはないでしょうか?

実は、ぼくはそんな感じの虫のいいことを思ってしまうことがあります。

意識低いかもしれませんが、概要だけでも知ろうとする気持ちが大切に違いないと信じることにしています。

そこで、今回紹介する『大前研一  世界の潮流2019~20』です。

分かりやすい解説によって国際経済の概要を掴むことができますよ。

大前氏は、有名人ですから知っている人も多いと思いますが、元はマッキンゼーのコンサルタントで、現在はビジネス・ブレークスルー大学の学長です。

複雑な国際経済をコンパクトな本1冊で学べます!

 

1.トランプ・ショックで壊れる民主主義の環

現在のアメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏による無茶苦茶な政治によって、人類が長い時間をかけてつくりあげてきた世界の民主主義や人道主義の環が壊れかけています。

各国でどんな危険人物が政治指導者の地位についてしまっているのかについて分かりやすく列挙されていますし、特に混乱しているヨーロッパ(EU)の状況も整理されていました。

ただ、日本の政治について言及が無かったことは残念だったと思います。

せっかく有力者による著作なわけですから、暴走する日本の政治とトランプ氏の行動の関係について遠慮のない解説も欲しかったですね。

 

2.トランプ・ショックの注目ポイント米中貿易戦争を解説

この間もアメリカが中国に追加関税をかけたことが報道されていましたね。

アメリカが中国からの輸入品に高率の関税を賦課し、中国がアメリカからの輸入品に報復関税を課すという今回の米中貿易戦争が、トランプ氏のどのような誤解に基づくのかもこの本の第3章では指摘されています。

また、どうして米中貿易戦争が無益なのかということについても、国際経済環境がどのように変化してきたのかを踏まえながら、非常に分かりやすく解説されていました。

78頁から84頁だけでも読んでみるとよいのではないかと思います。

 

3.トランプ・ショックに惑わされず日本の進むべき方向

第6章と巻末の質疑応答で今後日本はどうすればよいのかという大前氏の方策が提示されていますからお楽しみに。

それらを読んだぼくの感想としては、現在の日本が突き進みつつある独裁化・軍国化の方向は国や社会を強くしてくれなさそうだなというものです。

すぐそばに中国がある日本が中国と似たやり方をしてしまうと、民主主義や人道主義を建前としては掲げることで得られている中国との違いが薄まってしまい、アジアの中で埋没してしまいそうだと感じました。

アジアの中で民主主義や人道主義を重んじる国として競争相手の中国と差別化した方がお得な気がするんですよね。

自由や平等に価値を感じる人に日本に来てもらうみたいな。

 

この本を読んで、国際経済を学ぶあなたになりましょう!