橘玲『言ってはいけない 残酷すぎる真実』|知能、性格、精神疾患は遺伝するのか?

2019年01月20日執筆

こんにちは、尾崎すぐるです。

今日は、ずいぶん長いこと積読にしていた、橘玲『言ってはいけない  残酷すぎる真実』(新潮新書、2016年)を読んだので、その紹介をします。

 

1.概要

著者の橘氏は、作家の方です。

知能は遺伝するのか、精神疾患は遺伝するのか、犯罪傾向は遺伝するのかといった、いわゆる現代社会の遺伝にまつわるタブーについて、進化生物学や行動遺伝学の研究成果を踏まえて解説する本です。

 

2.感想

読んだ感想としては、「ああ、やっぱりそうだったのか」と思う部分が多かったなというものです。

特に、知能や才能の遺伝については、教育業界は、やっぱり「夢を売って搾取する」商売をしているのだという現実を直視させられました。

ほとんどの分野で、遺伝の影響が大きすぎる上に、環境要因も基本的に非共有環境という家の外の問題であるのでは、基本的に努力はあまり意味無さそうですね。

第Ⅲ編の最後の方で書かれているように、非共有環境も持って生まれたものの影響を強く受けるものだとすると、もはや自己決定論や自己責任論など、ただのデマでしかないように思います。

この本を読む限りでは、20世紀に作られた社会科学は、そろそろ、自然科学の知見を大胆に受け入れる時が来ているのかもしれません。

 

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