『文藝春秋オピニオン 2019年の論点100』|世の中にはいろんな「論点」がある

2018年12月10日執筆

 

こんにちは、尾崎すぐるです。

今日は、なんと、3連投します。

2日お休みしましたからね、書くことがあるんですよ。

 

この記事では、文藝春秋編『文藝春秋オピニオン  2019年の論点100』(文春ムック、2018年)を紹介します。

 

1.概要

来年というよりも、「今」の論点をまとめたものです。

分野は、政治や経済だけでなく、教育やスポーツや食にも及びます。

1人が1つの記事を書いていますから、論者も100人です。

 

2.良かったところ

(1)大学の研究者による、わかりやすく、説得力のある記事

藤井聡「25  『財政規律』ではなく『国民の生命』を守る防災行政を進めよ」と、山下了「64  『宇宙の謎』を解き明かす国際リニアコライダー計画を誘致せよ」は、それぞれ国土強靭化と巨大素粒子加速器の必要性について、京大と東大の教授が書いたものです。

この2つは、あまり一般人のなじみのない専門的な内容について、とてもわかりやすく、しかし、丁寧に説明されており、説得力のある内容でした。

専門家の言うことだからといっても、鵜呑みにはできない時代ではありますが、「なぜ、国土強靭化や巨大素粒子加速器に予算をつけるべきなのか」について、「フムフム、なるほどなあ」と納得できる非常によい記事だったと思います。

(2)日本人が知らないロシアの話

中村逸郎「72  プーチン暴走発言『日露平和条約』の真意とは」の後半では、ロシア社会の実情が、チラリと書いてあるのですが、どうも、ロシアの暮らしぶりは、あまり豊かではないそうです。

ロシアというと、なんとなくアメリカのようにいい暮らしをしているイメージでしたが、どうやら、そんなことはないみたいですね。

中村氏は筑波大学の教授。

(3)表現者による情熱溢れる歴史の話

田月仙(チョン・ウォルソン)「79  恩讐を超えて―朝鮮王朝最後の皇太子妃に学ぶ」では、日本の皇族から朝鮮王朝に嫁いだ方子(まさこ)妃のことが書いてあります。

お恥ずかしながら、歴史には疎いもので、この方のことも知らなかったのですが、方子妃の生涯について、非常に熱意をもって書かれたことが伝わってくる記事でした。

田月仙氏は、オペラ歌手で、オペラ「ザ・ラストクイーン  朝鮮王朝最後の皇太子妃」の李方子役。

 

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