佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』の感想

今回は、佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス、2018年)の概要と感想を書いていきます。

 

1.概要

ミニマリストで有名な佐々木典士氏が、習慣に関するあれこれについて書いた本です。

人間の意志力の正体、習慣とは何なのか、習慣を身に付けるにはどうしたらよいのか、そして、習慣を実践する上で気になる「才能」と「努力」というものに対する考え方を、実際に様々な習慣を身に着けた経験を踏まえて、語ってくれています。

著者の佐々木氏は、元編集者の作家。

下のお名前は、「典士」と書いて「ふみお」と読むそうです。

 

2.感想

(1)「意志力」というものについて掘り下げられている

いままで、意志力というものについて、有限であり消耗するものだとか、いやいや無限であるとか、色々な本で語られてきたと思います。

この本では、その意志力というものについて、意志力とは減るものなのか、減るとしたらなぜ減るのかと、少し掘り下げて考察されています。

正直、ぼくとしては、意志力なる曖昧な概念を振り回すのではなく、それが一体どういうもので、なぜ増減するのかということを、きちんと説明してくれている1章だけでも、充分に購入したリターンを得られたと思いました。

(2)読みたいと思える本を紹介してもらえた

この本の中では、度々『天才たちの日課』という本に言及があるのですが、どうやら、世界中の天才たちの日常がどんなものなのかを集めて披露した本のようです。

ぼくは、こういう「天才は何をしているのか?」的な本が大好きな人間ですから、『天才たちの日課』を、ぜひ読んでみたいと思います。

ということで、次に読む本が決まりました!

超楽しみです。

(3)才能に対する考え方への疑問

ただ、1点だけ気になったのは、著者の才能というものや努力への考え方です。

もちろん、できるだけ頑張って自分の限界を知ることができればそれでよいという著者の考えは、ある意味素晴らしいと思うのです。

ただ、佐々木氏も認めているように、人間にはセンスというものによって成長速度や成長限界に差があるわけなので、できるところまで頑張って成果が出ないと、その頑張りに費やした様々なコストが、巨大なサンクコスト(それまで費やして、切られるコスト)となってしまいます。

ですから、マラソンやバイオリンのように趣味であれば上記の著者の考えはそのまま当てはめてしまってよいと思いますが、進路決定や仕事、恋愛などでは、大した成果を上げられなさそうな努力はさっさと切ってしまった方がいいのではないかなぁと思いました。

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