上遠野浩平『ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師』|「痛み」を鈍くする魔法のアイスクリーム

2018年12月07日執筆

 

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こんにちは、尾崎すぐるです。

ついに昼夜逆転しました。

自律神経ちゃんは、不貞腐れて、旅に出てしまったみたいです。

新しいこと、映画とかアニメとかの紹介をしてみたいなと思うのですが、ラノベとマンガで手一杯です。

なんとか時間を作りたいと思います。

 

今日は、上遠野浩平『ブギーポップ・ミッシング  ペパーミントの魔術師』(電撃文庫、1999年)を紹介します。

 

1.あらすじ

軌川典助という老人の庇護下にいた、緑色の肌を持つアイスクリーム作りの達人、軌川十助(きがわ・とすけ)は、老人の死とともに、『歪曲王』で出てきた寺月恭一郎に連れ出されます。

寺月は、「他人の『痛み』を感じることができ、それに合わせたアイスクリームを造れる」十助の世界を変えられるかもしれない才能に目を付け、十助を社長に、アイスクリーム会社を設立。

そのアイスクリーム会社は、副社長の楠木玲(くすのき・れい)の協力もあって順調にいくのですが、あまりにも特別なアイスクリームを造る十助は、統和機構に目をつけられてしまいます。

時系列的には、『歪曲王』の前から『VSイマジネーター』の後まで続く、割と長い期間を描いたお話ですね。

 

2.感想

うーん、結局のところ、統和機構というのは、そう簡単に抵抗できる組織ないしシステムではないということなんでしょうね。

寺月恭一郎という世界的な複合企業体の総帥にまで成り上がった怪物ですら、太刀打ちできないわけです。

一方で、ブギーポップは、正体はおろか、存在すらつかまれていないわけですが、このことは、ブギーポップが天然の異能者であるからでしょうね。

そういえば、『VSイマジネーター』の飛鳥井仁や水乃星透子、『夜明け』の過去の霧間凪も、統和機構に把握されていませんでした。

それから、十助と玲の話ですけど、これは何とも切ないお話だったなと。

アイスクリーム会社を始めなければ2人が出会うことはなかったのでしょうし、十助が自分の能力と向き合うこともなかったわけです。

けれども、すでに十助が統和機構に目をつけられてしまった以上は、一緒にはいられない。

これからは、それぞれの道、それぞれの方法で「痛み」と向き合っていくのでしょう。

うーん、感想を書いてみると、ぼくもこの物語を掴み切れてないっぽいですね。

 

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