上遠野浩平『ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド』|新主人公?登場!!

2018年12月14日執筆

 

前の巻『ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生』の紹介記事

 

こんにちは、尾崎すぐるです。

昨日は、生活時間が3時間ほど後ろにずれた1日でした。

ちょっとだけ、まともな暮らしに近づけたかも?

わーい♬。

 

さて、今回は、上遠野浩平『ブギーポップ・パラドックス  ハートレス・レッド』(電撃文庫、2001年)の紹介です。

 

1.あらすじ

どうしようもない両親から逃げ出した九連内朱巳(くれない・あけみ)は、意地を張って特別な能力があるように振る舞ったことで、統和機構の人造人間、ミセス・ロビンソンと出会い、演技を続けなければならなくなります。

ある種のカリスマ性も相まって、少年少女が不審な昏睡状態になってしまう事件の調査のため、任務で転校してきた学校でも、他の生徒たちの調査を進めつつ、彼らの相談に乗っていました。

霧間凪とも顔合わせを済ませた彼女は、相談事を持ちかけてこない男子生徒、内村杜斗(もりと)に興味を持ち、ボーイフレンドとして、九連内千鶴として母親役をしているミセス・ロビンソンに紹介したりもします。

そして、杜斗が、おかしな体験をしたという駐車場を調べるなど、昏睡事件の調査を進めるのですが……。

作中の時系列としては、『夜明け』のすぐ後で、凪が学校に復学するところです。

 

2.感想

うーん、なんというんですかね、こう書いてしまうと陳腐な感じになってしまいますが、悲しいお話でしたね。

普通の幸せを望めない2人が、それを気づかずして手に入れ、気づいた時には何もかもがぶち壊しになってしまいます。

なんというか、夢の中で夢を見ていると自覚した途端に、目が覚めてしまうような、そんなお話でした。

朱巳も凪とはまた違った感じの強い女の子なんですが、なんとも、ある種の運命ともいうべき流れに乗っているキャラクターですね。

そして、特殊能力者MPLSだったはずなのに、それを抑制されて普通の人になり、にもかかわらず、闇の世界に首を突っ込んでいる凪と、普通人のはずなのにMPLSとして生きて行くことになり、もはや統和機構から逃れられなくなってしまった朱巳は、対照的でした。

非常に魅力的なキャラクターですから、もしかすると、今後、統和機構側の主人公として再登場してくれるかもしれないなと期待しています。

 

Amazon:ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド(電撃文庫)

 

次の巻『ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト』の紹介記事