オリジナルゲームが面白い!狂気のギャンブル学園物!! 『賭ケグルイ』

2018年10月28日執筆

2018年11月07日最終更新

 

こんにちは、尾崎すぐるです。

突然ですが、あなたはギャンブルをする人ですか?

ぼくは、自分ではギャンブルをしませんが、「そういう世界」への憧れはあります。

なんか、ギャンブルを嗜んで生きていくのって、カッコよくないですか?

今回紹介するマンガは、「嗜む」どころか、ギャンブルの世界にどっぷりつかったギャンブル狂いたちの物語を描いたマンガです。

出てくる登場人物たちは、どいつもこいつもイカれてます。

もしあなたがギャンブルをする人だったとしても、作中のような無茶な勝負はしないようにしましょう。

 

1.基本情報

(1)タイトル

賭ケグルイ

(2)著者

河本ほむら(原作)、尚村透(作画)

(3)出版社

スクウェア・エニックス

(4)レーベル

ガンガンコミックスJOKER

 

2.あらすじ

政財界有力者の子女も通う伝統ある私立百花王学園では、勉強や運動ができることよりも、「ギャンブルが強いこと」に価値があります。

もちろん、お金持ちの学校ですから、掛け金もハンパないです。

学園には階級制度があり、強力な権限を持つ生徒会への上納金の額が少ない者は、「非協力傾向生徒」、通称「家畜」と認定されてしまいます。

「家畜」と認定されると、男子はポチ、女子はミケ。

物語は、そんなトンデモ設定の学園に、蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)が転校してくるところからスタートです。

夢子は、イカサマを交えてギャンブルに勝利し、いい思いをしている強者たちに無茶な勝負を仕掛けていくのですが……。

 

3.各巻の紹介

(1)『賭ケグルイ1』(2014年)

百花王学園に転校してきた夢子は、さっそくギャンブルに挑みます。

勝負の相手とギャンブルの内容は、

  • 早乙女芽亜里(さおとめ・めあり)との「投票ジャンケン」
  • 皇伊月(すめらぎ・いつき)との「ダブル神経衰弱」
  • 西洞院百合子(にしのとういん・ゆりこ)との「生か死か」

です。

三人が三人ともイカサマ師なのですが、夢子との勝負で使われるゲーム自体がオリジナルなので、イカサマの方法とその攻略法も読んでいてかなり楽しめました。

あと、表紙では「何の妖怪かな?」という感じの夢子ですが、中身では、お茶目でとてもかわいい女の子です。

(2)『賭ケグルイ2』(2014年)

借金まみれになった夢子と芽亜里に、生徒会からとんでもない内容の「人生計画表」が届きます。

そして、2人は、生徒会が主催する「債務整理大集会」での「借金つけかえゲーム」に参加することになります。

4人でゲームをやって、1番の人とドベの人の借金額が入れ替わるのです。

この2巻は、丸ごと一冊がこの債務整理大集会編です。

実際にやるギャンブルは、「二枚インディアンポーカー」というゲーム。

夢子以外の三人のプレイヤーは、ろくでなしのチンピラ、木渡潤(きわたり・じゅん)と気弱そうな女の子蕾菜々美(つぼみ・ななみ)、そして、1話から登場している芽亜里です。

イカサマもアリという前提で進むゲームですが、衝撃のラストを迎えます。

読んだ感想としては、「そんなの全然考えてなかった、騙されたな~」という感じでした。

ちなみに、木渡は、絵に描いたようなクズ野郎なので、彼のクズな振る舞いもこの巻の見どころかもしれません。

(3)『賭ケグルイ3』(2015年)

債務整理大集会で大勝利した夢子と芽亜里。

3巻では、2人にニューイベントが訪れますよ。

芽亜里には、百花王学園生徒会長の桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり)から生徒会入会のお誘いがあります。

芽亜里はどう返事をするのでしょうか?

一方で、夢子は、生徒会美化委員長の生志摩妄(いきしま・みだり)からギャンブル勝負を申し込まれます。

生志摩は2巻でも登場しているロシアンルーレット女ですね。

ゲームは「ESPゲーム」と呼ばれる、伏せられたカードの絵を当てるもの。

相手よりたくさんカードを当てると、当てた数の差分だけ相手に向けて本物の銃の引き金を引けちゃいます。

弾に当たった方が負け。

それにしても、生徒会の2人は、ぶっ飛んだ名前ですね~。

特に、生志摩の下の名前は、役所に出生届を受け取ってもらえなさそうですwww。

ちなみに、生徒会長の生志摩へのセリフ「貴方はあまり男好きするタイプではないわね…」「『人生計画』には向いてないかしら」(123頁)は、さらっとひどいこと言ってて好きです。

まあ、夢子や芽亜里が「人生計画」向きすぎるだけですけどね~。

「人生計画」の相手の人たちが羨まし過ぎます。

(4)『賭ケグルイ4』(2015年)

4巻は、夢子のところに手紙が届くところから始まります。

生徒会長が出張中のお話ですね。

今回のギャンブルの相手は、ネットアイドルで生徒会広報の夢見弖ユメミ(ゆめみて・ゆめみ)です。

学園内でのライブイベント「バトっていいとも!」で、ユメミと夢子は、お互いの人生をかけた対決をすることになります。

ユメミが人生をかける羽目になるのは、誰かに嵌められたからですね。

この巻は、ギャンブルの相手や内容がかわいいので、全体に華やかな印象ですね。

また、ユメミのファンクラブ会長である真能寺(しんのうじ)は、現代の「裏側」が露見しているアイドルを応援するアイドルオタクを、外面だけでなく、行動心理までうまく表現した良いキャラクターでした。

それから、1巻の夢子とのギャンブルに負けて生徒会をクビになってしまった皇伊月が、夢子の味方になってくれます。

もちろん打算ですけどね。

ビジュアル的にはかわいいので、伊月加入は、読者的にはハッピーですね!!。

(5)『賭ケグルイ5』(2016年)

前の巻の続きのお話です。

ユメミを嵌めたのは、生徒会会計を務める豆生田楓(まにゅうだ・かえで)でした。

ユメミと協力していたはずだったんですけどね。

そして、「ある手段」によって始まる、夢子と豆生田のギャンブル。

ギャンブルのゲームは、ディーラーを申し出た生徒会副会長が提案した「選択ポーカー」。

プレイヤーができるのは、「ベット」と「レイズ」のみで、よりお金を積んだほうが、「より強い」カードの勝負をするか、「より弱い」カードの勝負をするか選ぶことができるというゲームです。

おそるべき資金力を持つ豆生田と、夢子がどうやって戦うのか?というところが見どころですかね。

それにしても、この巻になって掛け金が一気にインフレしましたね。

ものすごい額をかけてギャンブルしてます。

また、ある秘密が明らかになりますよ、お楽しみに。

(6)『賭ケグルイ6』(2017年)

今回の夢子の相手は、なんと百花王学園生徒会書記の五十嵐清華(いがらし・さやか)。

名前が普通で、かわいい、桃喰綺羅莉の秘書さんです。

ギャンブルの舞台は、綺羅莉が学園内に造らせた「扉の塔」という施設で、ギャンブルの内容は、「扉の塔」の中で出される問題に答えて、上から下まで往復するというものです。

なんというか、こう、読者としては、「このエピソード必要だったか?」というよく分からない内容の巻です。

作画の人は、過去に、『失楽園』という漫画を描いていたのですが、『失楽園』な感じです。

(7)『賭ケグルイ7』(2017年)

前の巻までの生徒会役員との連戦で、ついに「家畜(ミケ)」の立場を返上した夢子。

一方で、生徒会の権威が地に落ちたことを口実に生徒会長選挙を始める綺羅莉。

生徒会長選挙にあたって、綺羅莉は、自分の親戚たちである百喰(ももばみ)一族を百花王学園に集めます。

どうやら、一族内でもギャンブルをするようで、生徒会長選挙の勝者は百喰一族の当主になれるそうです。

そして始まった選挙戦も、もちろんギャンブル。

夢子の最初の相手は、百喰一族の蟲喰恵利美(むしばみ・えりみ)で、ギャンブルの内容は、「指切りギロチン」です。

非常にこのマンガらしいゲームでしたが、結末は「うわぁ」なものでした。

(8)『賭ケグルイ8』(2017年)

この巻も生徒会長選挙編です。

今回の夢子の相手は、百喰一族の陰喰三欲(いんばみ・みよ)と陽喰三理(ようばみ・みり)です。

戦うギャンブルは、「ニム零式」という選挙管理委員長の黄泉月るな(よもつき・るな)が用意したゲームです。

そして、なんと今回は、「夢子が2対1の状況に陥ってしまう」と思った鈴井も参戦します。

また、芽亜里は副会長と何やら密談をしていますが……?

「ええ、そんなのアリかよ」と思う第8巻です。

(9)『賭ケグルイ9』(2018年)

この巻の最初で生徒会長選挙の第一次中間発表があります。

上位にランクインしたのはいったい誰でしょうか、お楽しみに!!

今回の夢子は、過去最多の6人が参加する「公共財ゲーム」でギャンブルをします。

夢子以外の参加者は、等々喰定楽乃(ととばみ・てらの)、尾喰茨(おばみ・いばら)、骨喰ミラスラーヴァ(ほねばみ・ミラスラーヴァ)、そして、夢子が指名した豆生田楓、皇伊月の5人です。

心が折れて半ば廃人化してしまっている豆生田は復活できるのか!?

というよりも、「頑張れよ、豆生田!!ここで立ち上がらなくていつやる気出すんだ!?」と思いました。

あと、なんとなくですが、今回登場する選挙管理委員の人は、今までの人より性格悪い気がします。

(10)『賭ケグルイ10』(2018年)

まさかの夢子とユメミのアイドルユニット再結成!!

ギャンブルの相手は、なんと日本人ハリウッド女優という名足カワル、本名は和楽喰淑光(わらくばみ・すみか)です。

夢子とユメミVS名足カワルでギャンブルをすることになるのですが、ギャンブルの内容は、100人の観客の前での「演技力対決」という、およそ無謀としか言いようのないもの。

名足カワルの圧倒的な実力に感動と絶望のユメミですが、夢子はあくまでギャンブルに徹します。

それから、この巻では、キャラクターたちの顔芸がいつにもまして激しいですwww。

前の巻ではみんな割とまじめな顔してギャンブルしてましたからね、ギャップがすごいです。

 

4.こんな人にオススメ

ゲームやギャンブルで戦うタイプのマンガが好きな人におすすめします。

「『遊戯王』とか好きだったよ」という人です。