魔物に体を奪われた少年「百鬼丸」と親なき子「どろろ」の物語 『どろろ』

2018年10月14日執筆

2018年10月18日最終更新

※マンガの紹介なので難しいですが、できる限りネタバレしないように書きますので、安心してお読みください。

 

こんにちは、尾崎すぐるです。

 

手塚治虫作品って、ときどき読みたくなりませんか?

ぼくは、子ども時代に手塚治虫作品に親しんだせいか、ときどき無性に読みたくなります。

今回は、手塚治虫作品を読みたくなったついでに、今まで読んだことのなかった『どろろ』を読んでみることにしました。

結構、残酷描写も多いですが、やっぱり面白いですね。

 

1.基本情報

(1)タイトル

どろろ

(2)著者

手塚治虫

(3)出版社

講談社

(4)レーベル

手塚治虫文庫全集

 

2.あらすじ

醍醐景光という武士が、天下欲しさにもうすぐ生まれてくる自分の子どもを、48体の魔物に生贄として差し出します。

生まれてきた子どもは、身体の48箇所を魔物に奪われ、手足や目鼻耳などがありませんでした。

醍醐に捨てられた子どもは心ある医師に拾われ、義手や義眼を作ってもらい、その医師を父として育ちます。

ところが、子どもを狙う魔物たちのせいで父と一緒にいられなくなった子どもは、両手の義手の仕込み刀と「百鬼丸」という名を父から送られ、旅に出ます。

百鬼丸は、旅の途中で殺されそうになっていた「どろろ」という子どもを助け、二人で魔物退治の旅をすることになります。

 

3.各巻の紹介

(1)『どろろ1』(2009年)

元は、1974年にサンデーコミックスで出版されたみたいですね。

この巻では、百鬼丸の背負った宿命やどろろとの出会いが描かれます。

現代の漫画からは考えられないほど、簡単に人が死ぬし、殺されます。

百鬼丸の道中では、戦がらみの話が出てきますが、戦争というものは、近現代の兵器が登場しなくても残酷ですね。

そもそも、百鬼丸が身体のあちこちを失ったのも、実の父である醍醐景光が天下が欲しいと願ったからでした。

うーん、テーマとしては、欲と戦争なんですかね?

ずいぶん昔の漫画ですけれど、やっぱり面白いですね。

(2)『どろろ2』(2009年)

『どろろ』という作品は、この巻で完結します。

どろろの秘密が明らかになり、その話が中心です。

前の巻から、百鬼丸が妖怪を退治しても村から追い出されることはありましたが、この巻ではより露骨になります。

そして、この物語の終わり方なのですが、「手塚先生、マジですか」と言いたくなりました。

百鬼丸と両親の関係については、もう少し掘り下げてもよかったんじゃないかなと思います。

一方で、どろろについては、両親とのお話がしっかりと描かれているんですよね。

愛されていたけれど両親が死んでしまったどろろと、両親がそろって生きているけれど愛されなかった百鬼丸の物語でもあったと思います。

 

4.こんな人にオススメ

やっぱり、手塚治虫作品が好きだという人でしょうね。