2019年02月08日執筆。
こんにちは、尾崎すぐるです。
今日は通常運転でマンガの紹介です。
今回は、安彦良和(著)、矢立肇・富野由悠季(原案)、大河原邦男(メカニックデザイン)『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 13』(角川コミックス・エース、2006年)のあらすじと感想です。
1.あらすじ
ジオンと地球連邦の武力衝突が始まり、ギレンが立案したサイド2の「コロニー落とし」が実行され、地球は未曽有の大被害を被る。
次の標的は、連邦寄りのサイド5「ルウム」。
シャアと黒い三連星は、ルウム攻めに新しく強化されたザクで参加し、戦果を競います。
そして、タチ中尉から「赤い彗星シャア・アズナブル」の真実を告げられたアルテイシアは、テアボロの危篤に帰郷していたサイド5を構成するコロニーの1つであるテキサスコロニーで、ジオンと関わりのある者を狙う暴動に巻き込まれます。
2.感想
この巻では、ジオン軍の総帥であるギレン・ザビの残虐性が強調されていますが、おそらく、「自分のため」に戦争のできる人というのはこういう人なのでしょうね。
対照的なのがドズル・ザビで、父親となった彼は、自分の行った非道に馬鹿であるなりに心を痛め、勝たなければ妻子を守れないという現実に己の行動を落とし込んで合理化します。
正直、ジオン公国の公王であるデギン・ザビが跡継ぎにすべきだったのは、ドズルなんだろうなとここまでの物語を読むと思うのですが、デギンは、目先の優秀さに目が眩んでギレンやキシリアに強力な権限を与えているんですよね。
大将肌のドズルなら、ナンバー2次第ではもっと違ったジオンもあったのではないかと思います。
もちろん、デギンとしては、独立戦争をやっているがゆえに、人道だとか正義だとかを蔑ろにせざるを得ないのでしょうけどね。