安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 20』|スレッガー、ドズル、ソロモンに散る

2019年02月26日執筆。

こんにちは、尾崎すぐるです。

今日は、安彦良和(著)、矢立肇・富野由悠季(原案)、大河原邦男(メカニックデザイン)『機動戦士ガンダム  THE ORIGIN  20』(角川コミックス・エース、2010年)のあらすじと感想です。

もうすぐ2月も終わりですし、そろそろ『機動戦士ガンダム  THE ORIGIN』の紹介も終盤になってきました。

 

1.あらすじ

前の巻からの続きでソロモン宙域での戦闘が描かれています。

もはやこれまでとソロモンを守り切れないことを悟ったドズルは、新型モビルアーマー「ビグ・ザム」に自ら搭乗し、生き残っている部下たちを逃がした上でティアンムの艦隊に特攻をかけます。

ティアンム艦隊はビグ・ザムに対し一斉射撃で応じるのですが、ビグ・ザムは強力な電磁シールドでこれを無効化し、ティアンム艦隊を沈めてしまいます。

ガンダムとスレッガーのコア・ブースターは、ビグ・ザムと交戦し、死角からの攻撃を試みるのですが、コア・ブースターはビグ・ザムのクローに捕まってしまい、スレッガーは一矢報いようとビグ・ザムに体当たりして散ります。

その直後、アムロのガンダムがビーム・サーベルでビグ・ザムを仕留め、ドズルもソロモンと共に散ることになります。

そして、敵地である宇宙で消耗した戦力でジオン軍との最終決戦に臨む連邦軍は、最終作戦である「星一号作戦」に賭けることにします。

連邦軍は、ホワイトベースをワッケイン少将の艦隊に組み込むなどの準備を進めていたのですが、ララァの操るニュータイプ専用のモビルアーマー「エルメス」の無線誘導ビットによるオールレンジ攻撃を受けて……。

2.感想

(1)あまり活躍できなかったビグ・ザム

ビグ・ザムはソロモン宙域戦の最後になって登場し、連邦のティアンム艦隊を薙ぎ払ってしまうのですが、見せ場はそれくらいで、あっという間にガンダムにやられてしまいます。

ビグ・ザムをもっと早く投入できていれば、ソロモンが陥落することも無かったのかもしれません。

ぼくは、このビグ・ザムのデザインは結構好きなので、もう少し活躍して欲しかったですね。

(2)ミライの強さ

スレッガーが死んでしまって、ミライはかわいそうですが、前々からミライに惚れているブライトにとっては恋敵が消え、チャンス到来です。

このミライという人は、スレッガーが死んでしまった後も割とすぐに切り替えてブリッジに戻って来ています。

おそらく、そういう冷静で感情の処理が上手いところが彼女の魅力なのでしょうね。

そして、そんな冷静さは感じさせつつも、読んでいて彼女に冷たい女という印象は感じたことがないんですよね。

ミライもまだかなり若いはずなのに大人だよなぁ、と思ったのですが、確かテアボロのお見舞いに来ていた時点でセイラよりは少し年上に見えましたから、もしかすると実際に大人なのかもしれません。

(3)ついにベールを脱ぐララァの圧倒的能力

この巻でララァが本格的に参戦し始めるのですが、サイコミュ兵器であるビットを使ったオールレンジ攻撃で、あっという間に何隻も戦艦を沈めてしまいます。

まさに圧倒的というしかありません。

実際、シャアにザビ家に対する思惑が無く、ララァに本気で攻撃させていたら、ここで連邦軍は全滅していてもおかしくなかったと思います。

そして、1stガンダムで登場したこのエルメスのビット以来、ガンダム世界では基本的に最強の武装はファンネルやビットなどの無線誘導兵器であり続けているわけで、すごいアイデアです。

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