マリオカートツアーの課金させる構造が恐ろし過ぎる

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2019年12月11日投稿

目次

マリオカートツアーを続けていると……

今でもマリオカートツアーを継続してプレイしているのだが、ずっとプレイしているとこのゲームがどのようにしてプレイヤーに課金させようとしているのか、少しずつ見えてきた気がする。

そのやり方の巧妙さは、どうにも寒気がするもので、とにかくガチャを用意しておけばバカが勝手に依存して重課金することを期待するような適当なものではない。

このゲームの課金させる方法は、少しずつプレイヤーの心の防壁を溶かしていくことを意図しているように思う。

ということで、今回はマリオカートツアーが課金させる方法について考えたことを書いていく。

ゴールドパスの費用対効果は非常に高い

以前の記事でも書いたが、マリオカートツアーでは、プレイヤーは決められた期間内に用意されたコースをクリアしてスターを集めることで、様々なアイテムを得ることができる。

そして、マリオカートツアーでは、ゴールドパスというサブスクリプション課金をすることによってスターを集めて得られるアイテムを増やすことができる。

この追加アイテムの中は、キャラやマシンやグライダーをレベルアップさせるアイテムや、ウルトラレアのキャラなども含まれる豪華なものだ。

また、ゴールドパスによる200ccの開放によって、1回あたりのレース時間を短縮することができるので、同じ時間でレースをプレイできる回数も増える。

そして、このゴールドパスは月に550円(税込み)。

一般的なスマホゲームの課金と比べて、極めて費用対効果が高く、一見すると良心的に見える。

しかし、このゴールドパスこそが、マリオカートツアーの課金させる構造のキモだ。

無課金から微課金への大ジャンプ

微課金から軽課金や軽課金から重課金と比べて、無課金から微課金というのは、一般に課金への心理的ハードルがかなり高い。

最初の課金には、そのゲームが課金してまでやるゲームなのかという判断が伴うからだ。

その無課金から微課金への大ジャンプをしてもらうための仕掛けが、ゴールドパスなのではないかと思う。

費用対効果が高い、つまりお得で、税抜きワンコインと安く、定額制だからガチャとは違う……そんな言い訳をプレイヤーに許してくれる甘い誘惑、それがゴールドパスだ。

しかし、いくらゴールドパスがそれ単体で見ると良心的に見えても、マリオカートツアーに課金させた事実に変わりはない。

ゴールドパスに課金させた時点で、マリオカートツアーはあるプレイヤーにとって課金してやるゲームに昇格を果たし、プレイヤーに最初の課金という大ジャンプをさせることに成功しているのだ。

実際にゴールドパスを購入した身として言うと、この「自分はこのゲームにすでに課金してしまった」という事実はなかなか大きく、次の課金への心理的ハードルが下げられてしまっていることが感覚として分かる。

ゴールドパスだけじゃない

そして、ゴールドパス以外にも、このゲームには「~パック」と称する、あるキャラやマシンやグライダーが確実に手に入る課金サービスが用意してある。

ゴールドパスで最初の課金を終えてしまったプレイヤーの眼には、この「確実に手に入る」というのが非常に魅力的に映る。

実際、ぼくも購入してしまっている。

そして、重要な点は、この「~パック」は2種類用意されていることだ。

そう、安い方のパックを買ったプレイヤーは、高い方のパックの誘惑に晒されるのである。

高い方のパックの購入については、幸いにもぼくはまだ踏み止まれている。

こうして少しずつプレイヤーの心理的障壁を取り除きながら、重課金へと導くというのが、マリオカートツアーの課金させ方なのだろう。

あまり他のゲームでは見られないように思われる段階を踏んだ課金のさせ方は流石と思う反面で、ここまでやるのかとぞっとする。

文化的転換を狙って作られた?

ゴールドパスはそれ単体で見ると良心的だが、逆に言うと、このゴールドパス無しでマリオカートツアーをプレイするのは、かなりイライラすることだろうと思う。

このマリオカートツアーは、少額であれ、課金を前提にプレイするゲームだと言える。

つまり、はっきり言って無課金ユーザーには優しくない。

いままでのスマホゲームは、無課金ユーザーを賑やかしに集めつつ、重課金者を始めとしたガチャ課金してくれるユーザーから集金するというものが大半だった。

ところが、昨今、ガチャ課金そのものが国際的に問題視され始め、ゲーム依存症の疾病面も問題視されているため、規制の危険があるガチャ課金させる収益構造はいつまで続けられるかわかったものではない。

わざわざ『マリオカート』というビッグタイトルで従来とは異なる収益構造をとったのは、スマホゲーム自体の文化的転換を狙ってのことではないかと思う。

つまり、今までは大半のユーザーにとってスマホゲームは無課金でまったり楽しむものだったのだが、これからはスマホゲームであっても参加者はいくらかのお金を払うものだという意識をユーザーに持たせたかったのではないかと勘ぐっている。

この後、このマリオカートツアーのやり方に続くゲームが増えれば、少しずつスマホゲームはそういうものに変わってしまうかもしれない。