8050問題について思うこと

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2019年12月29日投稿

目次

8050問題について思うことを書くよ

8050問題というのは、80代になった親が、ひきこもったまま50代になってしまい収入が無い子どもの生活を支えているという状況を問題視して言っている言葉で、元農水省事務次官が息子を殺害した事件などで注目された。

ボクは今現在のところ実家でのんびりと暮らしている身なので、客観的にはこの8050問題の予備軍とも言えそうだ。

そして、最近、8050問題について書かれた本を読んだので、ボクがそれについて思うことを書いていくよ。

問題はそこじゃない

この問題を扱っている人たちは、生存権的な文脈で問題を取り上げたり、社会的孤立の問題として取り上げたりしがちなのであるが、ボクからすると、「問題はそこじゃないだろ」と言いたくなる。

問題は、ひきこもっている当人が自分を社会不適合者であるかのように捉えていて、人生を楽しめていないこと、すなわち、幸福度が低いことだ。

そもそも、生存権的文脈で生きていてもよいとかなんとか言う前に、別に日本は働いていなくても強制収容所に連れて行かれるわけではないし、犯罪者として逮捕されるわけでもない国なのだから、生きていてよいに決まっている。

ついでに言うと、ブラック経営者などの反社会的な連中と比べれば、全く問題なく社会に適合できていると言える。

社会的孤立にしたって、いい歳こいたおっさん・おばはんがベタベタ群れることなど、仕事をしていたって無いだろう。

ひきこもりでも人と関わろうと思うなら、どこかのブログやツイッターで募集しているオフ会にでも参加すればいいし、むしろ、自分で開催すればいいだけのことだ。

では、どうしてひきこもっている人間が自尊心を傷つけられて、妄想ともいえる対人恐怖と孤立に陥っていくのかというと、いちいちメディアがひきこもりを問題として煽るからだし、一方では、学者とかジャーナリストとかそういった立場の人間が、その問題とされたひきこもりをこねくり回すことで飯を食い、目立とうとするからだ。

はじめに社会の側が人工的に作った問題を解決しているのだから、メディアや学者、ジャーナリストも含めた「ひきこもりではない人たち」によるマッチポンプでしかないだろう。

はっきりいうが、特に悪さするわけではないのだから、ひきこもっていても何の問題もないし、現代の日本社会には充分に適合できている。

せっかく日本に生まれてラッキーなのだから、自分を責めたり不安に思ったりすることなく、のんびり生きればいい。

カネの問題をどうするか

ついでに言っておくと、ひきこもっている人たちの大きな不安の1つはどうやらカネのようだが、これも計画性を持って行動すれば、それほどまずいことにはならないのではないかと思う。

どちらにせよ、楽しき生きていくためにお金は大切だ。

まず、国民年金はしっかり払っておこう。

実家が持ち家ならば、これで、老後の不安の大半はクリアできる。

ひきこもりの生活費など、たかが知れているからだ。

年金を受給できる年齢になるまでは、金を借りるとかすればいい。

今もあるのかは知らないが、10年ぐらい前の東京都などは生活に困窮した人に金を貸すとかしていた。

じつは、この国の行政は、生活保護の前にあれやこれやの救済制度を用意している。

多くの人が知らないし、ボクも知らないけどね。

本当に困ったことになる前に、これらの知識をつけておけば大丈夫だし、まあ、最悪の場合は生活保護に年金受給までの間を世話になろう。

役所で面倒な役人にあたった場合は、行政書士なり司法書士なりのボランティアをしている人に助けを求めるのがいいだろう。

別に迷惑をかけるとか気に病まなくていい。

彼らも、そういった社会貢献活動をしていることで名を売り、本を書くとか、メディアに出るとか、議員に立候補するとかチャンスを得ていくので、Win-Winだと思ってOKだ。

しっかり弱者として助けてもらい、感謝を伝え(ここ大事だぞ!)、先生たちの実績づくりに貢献しよう。

もし兄弟姉妹がいるなら

ちなみに、ボクが読んだ本の中にも兄弟姉妹がいたのに悲惨なことになってしまった人が出てくるが、こういうのはお互いに思慮が足りなかった結果だ。

ひきこもっている本人にも、もちろん兄弟姉妹にもそれぞれ思うところはあるだろうが、40歳とか50歳になったひきこもりとその兄弟姉妹は、冷静になって話し合いをした方がいい。

その方が、経済的にも社会的にも、間違いなく兄弟姉妹の負担が少なく済むからだ。

例えば、持ち家の実家をひきこもりが相続してしまうと、最終手段の生活保護をもらおうと思ってももらえないし、老朽化した家は売ろうにも売れないという状況に陥り、手持ちのお金が無くなると詰んでしまう。

そうなると、結末が餓死・衰弱死にしろ、犯罪に走るにしろ、養ってもらうにしろ、兄弟姉妹の負担は甚大なものになる。

ところが、だ。

親からの相続時に、実家を兄弟姉妹に相続してもらい、そこを貸してもらったらどうだろう。

これなら、兄弟姉妹がひきこもりのために固定資産税を負担しつつ住居を確保し、精いっぱいの支援をしているという体で、行政に助けを求めやすい。

兄弟姉妹の負担は、没コミュニケーションで行くところまで行くよりも、ずっと軽くなる。

他にも、そもそもの話として、親の死に際しては、どうしてもお金がかかってくるので、事前の準備をしておいた方がいい。

死体遺棄だのなんだので、逮捕され、顔や名前を晒されてしまうと、ひきこもり本人にも兄弟姉妹やその子どもたちにも具合が悪いからだ。

結局、何が言いたいかというと、ひきこもりの重要なやるべきことの1つは、兄弟姉妹をはじめとする親族と良好な関係を保つことだということだ。

この点においては、ボクは間違いなく優秀なひきこもりだと胸を張れる。

エッヘン。

 

参考

河北稔『8050問題の深層』(NHK出版新書、2019)

池上正樹『ルポ「8050問題」』(河出新書、2019)