どうしようもないリスクこそ顕在化するものだ(その1)

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2020年01月02日投稿

目次

ちきりん氏の記事を読んで

今日は、リスクが顕在化してしまうとはっきり言って詰むよという話をする。

なんで、正月2日目からそんな暗い話をするのかというと、

「正解のない問題」についてこそ、自分のアタマで考えよう - Chikirinの日記

という、ちきりん氏の12月31日の記事を読んで、リスクの顕在化から人生が上手くいかなくなっている者として、思うことを書いてみようと思ったからだ。

ちきりん氏は、たぶん、ボクが今日書くような「リスクの顕在化」そのものについて論じる意図で書いているわけではなく、考える能力を鍛えるということの1例として出しているだけだと思うが、そんなことは無視して、考える力みたいな話はしない。

ボクが書くのは、顕在化して対処不能なリスクはできるだけ取るなということだ。

実際に八方塞がりになっている者からの忠告だと思って読んでほしい。

ということで、今回の記事はいつもの1.1倍ぐらいのパワーでお送りする。

ボクの人生を襲った不運

まあ、「お前は何で八方塞がりになってるの?」と思う人もいるだろうから、まずはその話からしよう。

ボクは数年前まで早稲田大学の法科大学院というところで、司法試験の準備をしていた。

この法科大学院という制度は、当時は本当にひどい制度で、司法試験の受験資格が欲しい学生(というよりその親)から大学が金をむしり取るためだけの制度だった。

その後、この制度は改善されたそうだが、今日のこの記事で制度批判をするつもりはない。

もうボクには関係ないからだ。

ここで読んでいる人は「じゃあ、なんでそんな制度の話からしてるの?」と思うだろうが、この法科大学院がひどい制度だったということが重要だからだ。

受験資格を大金で売りつけ、その上、合格の保証もないという非道な制度だったため、当時、司法試験の人気はガクンと落ちてしまったが、一方で、合格者枠は一定で維持されていた。

これが何を意味するかというと、受験者・合格者の質が落ちるということだ。

言い換えれば、特別勉強が得意でなくても、ボチボチ勉強ができて、点を取る技術さえあれば司法試験に合格できるという状況が、ある時期にはあったわけである。

これは非常にオイシイ状況だったと言え、弁護士になって法律の素人を相手にあれやこれやのアドバイスをして高給取りであるというのを、実に甘い汁であると皮算用したボクは、意気揚々と法科大学院に入学したわけだ。

しかし、入学後、不運がボクを襲う。

甲状腺機能低下症という病気になってしまったのだ。

この甲状腺というのは、人間の喉のあたりにある全身の機能を調節する器官で、これが正常に働かなくなってしまうと、自律神経がやられ、記憶力や集中力も大きく低下し、その上、謎の倦怠感に襲われる。

簡単に言うと、熱の出ないインフルエンザのような状態がずっと続くと思ってほしい。

そんな状態になってしまったので、当然勉強どころじゃない。

そもそも文章が読めないのだ。

これは衝撃の経験だった。

司法試験の勉強というのは、問題を読んで答案を書いてみたり、覚えるべきフレーズを覚えたりの繰り返しなので、文章が読めなくなると、もうどうしようもない。

完全にパニックである。

なんとか立て直そうとしたが、悪い時に足搔いても、余計にドツボに嵌まるだけだった。

そして、結局、休学したり何たりの後で、退学することになった。

 

申し訳ないが、思いがけず長くなってきたので、続きは明日にする。

肩透かしのようになってしまってアレだが、本題は明日ということになる。

1.1倍のパワーの出しどころを間違えたかもしれない。