どうしようもないリスクこそ顕在化するものだ(その2)

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2020年01月03日投稿

目次

ボクは何を見落としていたのか

さて、大学院を中退した後、実家に引きずり戻されたボクであるが、病気で道を絶たれるという不運に見舞われた原因はどこにあったのだろう。

結論から言うと、直接の原因は「20代前半でも病気になるかもしれない」というリスクをボクが無意識にスルーしたことが原因だ。

まあ、保険会社の人間以外は20代での病気や事故のリスクなど気にせず暮らしているし、それが普通だ。

ついでに言うと、気にしたところでこんなリスクは減らせるものでもないし、大学在学中などは取らざるを得ないリスクでもある。

ただ、ボクの場合、病気からの中退というのは、実際に顕在化した場合にリカバリー不能なリスクであるにもかかわらず、大学院進学時にこのリスクをスルーしてしまったことが問題と言える。

同じ病気になるのでも、民間企業や役所に就職していれば病気休職中も給料が出ることもあるので、学生とでは大きく違う。

どうせ病気になるなら、就職してからの方が得なのだ。

大学院に進学するということは、20代前半での病気リスクを1人で取るということだ。

もちろん、これは後知恵で言っていることだし、ボク本人にとっては、今さら言っても仕方がないことだが、誰かの参考になれば幸いである。

でもリスクを取りたいときもあるよね

とはいえ、人生においてはリスクを取らなければならない場面もある。

当時の法科大学院に限らず、今でも、医・歯・薬学部進学や、研究者を目指しての大学院進学など、何らかの目的のために病気や怪我をしてしまったときの不利益を1人で被る期間を延ばさざるを得ない人もいるだろう。

そんな人にも、4年で大学を出てからすぐに就職していれば、病気や事故でしばらくお休みするときに給料が出たり、何らかの後遺障害を負ってしまったときの障害年金の額が多かったりするということを知ったうえでリスクを取って欲しいと思う。

ただ、あえて経験者として言うなら、このリスクは個人で取るべきではないリスクだ。

理由は単純で、今のボクがそうであるように、多くの場合、このリスクが顕在化してしまうとリカバリー不能となり、事実上、人間界からの退場となってしまうからだ。

残された道は、しょうもないブラック企業で人間未満の扱いで生きるぐらいが関の山だろう。

他の国がどうなのかは知らないが、日本で「やり直し」をするというのはそういうことだ。

個人でリスクを負う場面は最小限に止めて、嬉々としてリスクを取って大成功したり大失敗したりする人間たちを眺めながら、無難に生きるのが賢い人間なのだろうと思う。

では、どうやって目的を達成するのか

ちなみに、一応言っておくが、ボクは別に、リスクを取るなとも、挑戦するなとも言っていない。

ただ、リスクを「1人で」取るなと言っているだけだ。

上で書いたように、ボクの人生に顕在化したリスクは、個人や家族(超金持ちなら何とかなる?)だけで負えるようなものではないが、個人の責任や負担が希釈される大きな組織でなら問題なく背負い込めるわけだ。

休職中に給料が出たり、厚生年金加入者に障害年金が加算されるのはその証拠である。

だから、留学したいとか、大学院に行きたいと思ったら、まずはちゃんとしたところに就職した方が良い。

大抵の場合、大きな組織には自己研鑚のための大学院進学や留学をさせてくれる制度があるものだ。

場合によっては、給料をもらいながら学校に通うこともできる。

ちゃんと探せば、回り道に見えて確実性の高いコースがあるのだ。

どうしようもないリスクこそ顕在化してしまうものだったりするし、これは見えている「リスク」で、予測不能な「不確実性」ではないので、未来ある若者たちには、きちんと対策をして生きていってもらいたい。